自宅で缶ビールを飲む。。。果たしてそれはビール?

先日(4/1)、ふざけて店で発泡酒を出します!なんて書きましたが、
いまや、美味しいビールが溢れています。
いわゆる発泡酒やら第3のビールやら新ジャンルやら。。。
以下の細かい酒税法なんか読みたくない人がほとんどだと思うので、
読み飛ばしていただいて結構ですが↓ 一応、定義を載せます。

☆ビールの定義 (酒税法第3 条第1 2 号)
・麦芽・ホップ及び水を原料として発酵させたもの
・麦芽・ホップ・水及び麦その他政令で定める物品を原料として発酵させたもの。ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の十分の五を超えないものに限る
☆発泡酒の定義 (酒税法第3 条第1 8 号)
・麦芽又は麦を原料の一部とした酒類で発泡性を有するもの


まあ、細かいことは色々なサイトで紹介されているので、そちらにお任せ。
(質問があればコメント欄に書くか、店に来て質問してください)

大まかにまとめると、

・麦芽使用量が3分の2以上ならビール
・麦芽以外の原料*が3分の1以上なら発泡酒(第2のビール)
・麦芽を使わなければその他の醸造酒(発泡性) 第3のビール)
・発泡酒に麦由来のスピリッツや焼酎などを混ぜるとリキュール(発泡性)
(新ジャンル:第4のビール)

*麦芽以外のビールの原料は「副原料」と呼ばれ、法律で定められている。
それは、麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類又は財務省令で定める苦味料若しくは着色料。
これ以外の原料を使うと(例えば、ヒューガルデンのようにオレンジピール(皮)やスパイス類、ベルヴューのようにフルーツなど)発泡酒という表記が求められる。しかし税金は麦芽の含有率にかけられるためビールと一緒。

ということになります。
なぜこのようなことになったのか。。。

それは皆さんもご存知の通り、いかに税金を安くすませられるか!?
がテーマだからです。
あらゆる方法でビールに似た味のビールではないカテゴリのものをつくりだすことで
税金を安くして、販売価格を下げようという。。。
そしたら政府は、発泡酒の税率を上げたり。。。(いたちごっこ?)

これは日本においてニーズがあったのです。だから増え続けている。
そりゃ、各メーカーこぞって新商品を出し続けますよ。
消費者にとってもメリットであるならばいいことだと思います。

よく、
「自分へのご褒美に一杯目はビール。二杯目以降は発泡酒。」
「おれなんか、家では発泡酒だよー・・・」
なんて声を聞きます。
皆さんの意識としても、ビール風飲料へのマイナス感は強いようです。

ようは、日本のビールに対する高い税率が、こういうことを創造し、育てている。

ビール酒造組合
ビールの酒税減税に関する要望書

http://www.brewers.or.jp/activity/youbou/index.html

ビール会社各社もビジネスをしているわけですから、造らざるを得ない実情が
あるわけで、そこは当然理解をしています。

だから、批判ではありません。

しかし、そこにリスペクトされるべき文化があるでしょうか?
守っていく伝統になりえるでしょうか?

ビールを飲む若者が減っています。
父親が晩酌でかっこよく美味しそうにビールを飲むシチュエーションを
子供が見て育っていないのが原因という話しを聞きました。
そりゃそうですよね。
今の若い人たちは20歳になった時、うまいビールどころか発泡酒やら新ジャンルやら
のビール風飲料(偽者?)を飲んでいるんでしょうから。。。

このような日本におけるビール(類含む)文化が、もし誰しも望まぬ方向へ向かって
いるのだとしたら、憂うべきことだと感じるのです。

ビール一人当たりの消費量が世界一のチェコでは、
飲食店に行ったとき、涙が出るほど美味しいビールを一杯 2~300円程度で
飲めます。これは(主に)税率が低いからです。

若い人たちが、ようやく法的にお酒を飲めるようになったとき、
美味しいビールを安価で飲めたとしたら、
日本のビール離れを食い止められるかも?