といえるほどたいそうな話しではないのだが・・・
シンガポールで体験した"Beer experience" を簡単にまとめたいと思う。

まず、今更ではあるが、シンガポールという国はとても興味深かった。
多民族国家(中華系、マレー系、インド系など)であり、イギリスの植民地でも
あったため、多言語が飛び交う。
シンガポリアンの友人いわく、大抵の人は2〜3カ国語を話すことができるという。
ご存知の通り、チューイングガムはこの国に持ち込むことができないし、
ゴミのポイ捨てに対しても厳しい処罰があると聞く。
なんかすごい国だ。。。

さて、ビールといえば、「Tiger タイガー」が有名。
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多分にもれず、スッキリとしたピルスナー。一年中蒸し暑いこの国には
欠かせないビールといえるだろう。どこでも見かけるナショナルブランドである。
滞在したほぼ毎日、これをグビっとやったのはいうまでもない。

金曜のプラクティスセッション終了後は友人に連れられて、
ドイツのビールメーカー「Paulaner パウラナー」の直営店に向かった。
若者向けのカッコいいデザインの直営店は、本場ドイツ・ミュンヘンでも
見なかったように思う。

Paulaner Brauhaus Singapore パウラナー ブロイハウス
http://www.paulaner-braeuhaus.com/singapore

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調べてみると、中国に多数の同店舗が展開されている。
ビールはそれぞれの店ごとに製造。
9月末ということもあり、オクトーバーフェストビールが造られていた。
迷わず注文!芳ばしいモルトの香りと甘みが深夜0時を過ぎた我々には
優しかった。

日本で飲んだ後のラーメンがあるように、こちらでは肉骨茶(バクテー)
という料理で〆るらしい。
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豚の骨付き肉(スペアリブ)を漢方のスープで煮込んだ鍋料理である
このバクテーは、さっぱりしているがしっかりダシの出た美味しいスープが
クセになる味わい。深夜1時過ぎ・・・並んででも食べたかいがあった。

翌日、友人に連れて行ってもらったのは、川沿いに立ち並んだ飲食店が
オシャレな地域。その中にあるこの大きな建物はブルーパブ&レストラン!

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BREWERKZ
http://www.brewerkz.com/

かなり大きな醸造設備をもつブルワリーで、たくさんの種類のビールを
造っていた。皆はパイントでお気に入りのものを。
私はサンプラーでフルーツエール(チェリー)、ダークラガー、IPA、ピルスナー
をチョイス。味はそこそこで、そこまで抜群にウマイというほどのことは
なかったが、ここまで多品種を楽しみながらワイワイと飲める場所というのは
貴重だ。

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この国でもホームブルーイング(家庭での酒造り)が合法なので、
気軽にビールの自家醸造を楽しんでいるらしい。
今回、大変お世話になった友人も自分で様々なビールを造っており、
しっかりビール談義にも華を咲かせてきた。かなりマニアック!
まわりの友人もそうとう詳しい。。。

そういう意味では日本より、数段先を行くビール文化を持っているの
かもしれない。
本来のビールがもつ良さであろう気軽さを肩肘張らずに楽しんでいるように
見えた。
それは、よいものは抵抗無く受け入れ、推し進めようとするお国柄や
日本とは違う税制などのインフラもあるとは思うが、
無邪気で優しく、人生を楽しもうとするシンガポールの人々をあらわしている
ような気がした。

さすが、一人当たりのGDPで日本を抑え、アジアNo.1の国である。