今回は三回目にして、とうとう(というか、ようやく)、
訪れた事のあるこのブルワリー。

Stone Brewing Co. -ストーン ブルーイング-
http://www.stonebrew.com/
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アメリカ西海岸 ブルワリー巡り vol.2 で書いたのは、
もう1年も前の事になる。
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この人気ブルワリーが造るビールを日本で飲むことは
ほんの数年前まで考える事ができなかった。
もちろんお土産で持ってきたり、並行輸入で持ち込まれるもの
はあったが、本当のテイストをキープするためには
しっかりとした冷蔵が欠かせない。
CEOであるグレッグが日本への輸入を拒んでいた。
品質が保証できないのがおもな理由だ。
それを何年も粘り、口説き落としたのがインポーターである
ナガノトレーディングのAndrewというわけだ。
(彼に感謝を!)

そして、元ヤッホーブルーイングの石井トシさんが
ここに勤めていたことも有名な話し。
よなよなエールを育て上げたトシさんのルーツはもちろん
このストーンにあるといっていいだろう。
(彼は現在、アメリカで自らのブルワリーを立ち上げるべく、
動いている模様。楽しみでならない!)

さて、ちょっと不気味なガーゴイルをモチーフにした
ここのロゴからは、いわゆる王道のバドやクアーズを小馬鹿に
したようなフレーズが。。。

Fizzy Yellow Beer is for wussies.
(炭酸ピリピリの黄色いビールなんて腰抜けのためのもんだ)
                                          Arrogant Bastard Ale

だって。
嗜好品であるビールの世界で、あまり他のことを悪く言うのは
好きではないが、ここまでひねくれてたら、まあいいか。。。

そんなブルワリーをみんなとても愛している。

ブルワリー併設のオーガニックレストランには
素晴らしい雰囲気の中庭があり、
家族連れもビアマニアも楽しめる非常に興味深いイベントが
目白押し。たくさんの人が訪れる。
そして、クラフトビール業界全体を盛り上げるべく、
各地からクラフトビールを取り寄せるディストリビューター
(卸業者)としても大活躍をしているのだ。

さすがだ。。。

ドライドックでは、今日からストーンのビールをドラフトで!
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Ruination IPA ルイネーション 7.7%ABV 100+IBU's
"Liquid poem to the glory of the hop"
(ホップを賛美するための液体の詩)
と書かれたこのビールは「ruination=破滅」と名づけられた
インディアペールエール。
強烈なホップの存在感はコロンバスとセンテニアルによる。
グレープフルーツのような強い柑橘香とソーヴィニヨンブラン
(ワイン用白ぶどうの一種)のような草っぽい香り。
まあ、いまさらあまり説明することもないか。

Cali - Belgique IPA カリ-ベルジーク 6.9%ABV 77IBU's
最近ではだいぶ定着した感のあるベルジャンIPA。
その先駆けとも言えるのがこれ。カリフォルニアスタイルIPAが
ベルギーの影響を受けた!という発想。
通常のIPAをベルジャンイーストで発酵させ、よりふくよかな
フルーティさをもたせた逸品。チヌークでドライホップ。
ドライドックには初登場!

Arrogant Bastard Ale アロガントバスタード 7.2%ABV IBU's CLASSIFIED
Fizzy Yellow Beer is for wussies.(笑)