ウェストコーストスタイルとでもいうべき、アメリカ産シトラスホップをふんだんに
使ったビールたち。ホップの個性を前面に押し出し、グレープフルーツの皮を
噛んだような爽やかな香りと強い苦みが口の中に広がる。。。

その最先端を行っているのがサンディエゴである。

強烈!でさえあるそのHoppy(ホッピィ)さは、ヨーロッパの伝統的ビール造り
から抜け出たアメリカ人が創りあげた、革新的ともいえるひとつのスタイルだ。
既に日本のクラフトビール(地ビール)業界にも"お手本"として深く認知されて
いる。
今回の旅のメインである「アメリカンクラフトビールの現状視察」を体感する日が
いよいよ来た。この日、当店でも人気のある3つのブルワリーをゆっくりと回る
ことができた。

5月3日
AM11時にホテル・デル・コロナドを出る。今日は快晴!

Green Flash Brewing Co. (グリーンフラッシュブルーイング)
http://www.greenflashbrew.com/
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まず訪れたのは、サンディエゴ中心部から車で1時間ほどの
Vistaにあるこのブルワリー。日曜日で休日にも関わらず、日本から来た一人のHophead(ホップバカ、ホップジャンキーの意)を快く受け入れてくれたCEOのMikeに心から感謝。
ドライドックで最も人気のある銘品「West Coast IPA」はここで造られている。
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(写真左)同じく看板ビールのひとつ「Hop Head Red」の醸造中。酵母が生み
出す自然な炭酸がブクブクと湧き出ていた。
(写真中)CEOのMike Hinkley氏と数々の受賞歴。最も個性的なエールたちを造る
ブルワリーが非常に高い評価を得ている。
(写真右)ワイン(グルナッシュ)の空樽で1年以上熟成をかけたベルジャンスタ
イルのエール「Le Freak」。まさに"ビールとは思えない"奥深い味わいと香り!
「通常の見学では絶対に飲ませてくれないよ。」とはツアーをアレンジしてくれた
同行者Summerの言葉。

Stone Brweing Co. (ストーンブルーイング)
http://www.stonebrew.com/
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Vistaから15分くらい東に向かうとあるのがEscondidoという町。
ここにかの有名なストーンブルーイングが存在する。かなり大きなブルワリーといえるが、建物の外観にStoneという文字どころか、印象的な悪魔のロゴさえ見当たらない。

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日曜日ということもあり、本当にたくさんの人々が訪れていた。開放感のある
吹き抜けオーガニックレストランはとても人気があるそう。そして、そこに繋がった
大きな中庭には家族連れが休日の午後を楽しんでいる。
将来のビール飲みはこうした環境で育つのだろう。

Ballast Point Brewing Co. (バラストポイントブルーイング)
http://www.ballastpoint.com/

もっとも観光客を相手にしていない(?)のは、このバラストポイント。
奥に醸造タンクが見える2mほどの小さなカウンターにメニューの黒板がある
だけ。併設の「ホーム・ブルー・マート」では法律的にも認められている家庭での
ビール醸造で使う原料を調達できる。

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小さなグラスで数種の試飲をしながら、ここでホップを調達sa22

ここから、鮮度を保ちながらコレを日本まで運ぶという
任務を遂行することに。まずはここのブルワーが
しっかり協力してくれ、たっぷりの保冷剤を発砲スチ
ロールに詰めてくれた。



この↓大きなコロナド・ベイブリッジを渡ってCoronadoへ戻る。
スケールの大きさにアメリカを感じる。写真右は橋からダウンタウンを望む。
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sa13お世話になったBrew HopのSummer。
サンディエゴのブルワリーツアーを企画・運営して
いる。(後日PR予定)
事前のメールやりとりから非常にキメ細かく対応
してもらい、最低人員2名からのところをサンディエゴ
ブルワリーのサポーターということで、特別に1人でも
OKをいただいた。
とても明るくてハツラツとしたかわいらしい女性。

sa21こうして、San Diego Great Brewery Tour は
夕暮れとともに幕を閉じた。

明日はサンディエゴを離れ、もうひとつの目的地
であるサンフランシスコを目指す。