
イタリア人ブルワー Alex Liberati氏(以下、アレックス)との出あいは昨年9月だった。
仲良くしているアメリカンクラフトビールの輸入代理店、ナガノトレーディング社が
初めてイタリアのビールを輸入するとのことで、Revelation Cat Craft Beer(以下、レヴキャット)
のことは予め知っていたし、既に注文もしていた。
レヴキャットのオーナーであるアレックスが汐留に滞在していたこともあり、ドライドックに通い、
瓶に詰めた秘蔵のランビックをたくさん持ってきてくれた。
そこで突然開かれたテイスティング会 では彼の素晴らしい知識や考え方を聞く
とても素晴らしい経験だった。
そして、彼は私のみならず、ドライドックのお客さん達ともビールによる交友を深めることになる。
この時のアレックスの目的は横浜で開催されるグレートジャパンビアフェスティバル。
国内最大のクラフトビールフェスティバルにて、彼は堪能な英語とビールに対する博識、
そして人懐っこい人柄で、たちまち日本においてもその名を知られることとなる。
彼のビールへの想い、知識、化学的考察はもちろん私が太刀打ちできるレベルではない。
そして、若くしてブラッセリーを経営し(どうやらまだ二十代)、自らのビールブランドを立ち上げ、
様々な有名醸造所とコラボレーションビールを造る行動力、
いままでにない新しいビールを造り上げる発想力と卓越した技術は、
クラフトビールの本場アメリカでも非常に高く評価されている。
二ヵ月後の11月、アレックスは段ボールいっぱいのレアビールとともに再び来日しドライドックへ。
このとき、1月下旬にローマでイタリア最大級のビアフェスを主催する旨を聞く。
日本からも二つの醸造所が参加。
「うちに泊まっていいから、ぜひ来ないか?」と声をかけてくれた。
もちろん即答はできなかったものの、ぜひ行ってみたい気持ちは日に日に増していき、
ドライドック×レヴキャットのコラボレーションビールについての構想もこのときから
だんだんと膨らみ始めたのだった。
「今、世界のクラフトビール界で話題のブルワーとのコラボ醸造が叶えば、
なんてファンタスティコなことだろう!!」
つづく。。。