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イタリア人醸造家アレックスが持つクラフトビールのブランドRevelation Cat (レヴキャット)と
ドライドックのコラボレーションビールを造りたい!という夢は自分のなかで日増しに膨らんでいく。

そして、思い切ってメールしてみた。
1月にローマに行ってみるから、そのときにいっしょにビールを造らないか?と。

「WE GOTTO DO A COLLABORATION BEER!!!」

彼の返事に喜びながらも具体的に何を造ろうか。。。「日本」というキーワードを頭に入れながら、
アレックスの得意分野を取り入れ、かつ斬新でありたい。

私が提案したのは、みかんフレーバードランビック。大好きな城山ブルワリー・クラさんが
上京する際にお土産で持ってきてくた「桜島小みかんスパイス」というみかんの皮を乾燥させた
パウダーが、オレンジとも違う見事な日本的mikanフレーバーを持つ。
これをアレックスの得意なランビックにフレーバー付けしたらどうだろうか。
ヒューガルデンホワイトに代表されるベルジャンホワイトエールはオレンジピールを使い、
香りづけすることはよく知られているし、ランビックにフルーツやキャンディシュガーを
加えて加工することも一般的だ。
しかし、この二つの事象をいっしょに行ったものを聞いたことはない。

一方、アレックスの提案は日本の「杉」でウッドエイジングしたIPA!
常陸野ネストのJapanese Classic Aleという先輩がいることは承知だが、彼は彼で
インペリアルIPAをフレンチオーク、アメリカンオーク、そしてアカシアで
それぞれエイジングした「THE WOODWORK SERIES」をリリースしている。

それにしても、食品に接するような杉のウッドチップが簡単に手に入るものなのか?
そして、これらを十分満たす量を確保し、ローマに運搬できるものなのか?
それは実際にやってみなければ、ビールができてみなければわからないのだが、
できる限りのチャレンジはすべきだと強く感じた。

つづく。。。