おととい、昨日とたくさんの方々が我々のコラボエールを飲みに新橋まで足を運んでくれた。
「美味しい!」と言葉にして伝えてくれる人、黙って3パイントも飲んでくれる人、
忙しい中寄ってくれて、1杯だけサクッと飲んでいく人。。。
形は様々だけど、わざわざ駆けつけてくれたことだけで本当に嬉しい。
(昨日飲めなかった方々、申し訳ありませんm(_ _)m)

きっと関内の国産CB屋店主もそう思っていることだろう。

普段めったに関わることのできない「ビールを造る」という作業。
気持ちを込めてホップを投入し、ハーヴェストムーン・トモコねえさんの指示で動き、作業を見守る。
そして、みんなでタンクに向かって「美味しくなりますように!」と手を合わせて四日後、
日本は未曾有の大惨事に襲われた。

ハーヴェストムーンの冷蔵室にあったたくさんの樽がぐちゃぐちゃに倒れた写真を
見せてもらったし、イクスピアリ自体も半月近く休業を余儀なくされた。
そんな厳しい状況の中、舞浜のタンクで酵母はすくすくと活動を続け、しっかりと熟成を経て、
やがて新橋と関内にそれぞれ届いたのがこのエールだ。

Kan-nai Bitter -カンナイビター-
-Brewed by Harvest Moon Brewery
-
4.3%ABV, approx. 20IBU's
P4129492
                                                                                 12th of April 2011, Kan-nai Bitter@SDD
テイスティングメモ
ハーヴェストムーンの香りがする。そしてシムコーでしっかりつけたはずのホップの香りは
かすかにシトラスを感じさせ、エール酵母が醸し出すエステルと相まってピーチの様にフルーティに
仕上がった。4.3%というライトなアルコールのボディとゆる〜さが魅力のビターエール。
このカンナイビターは新橋ドライドック用であり、タンクでより長く貯酒され
カーボネーションしているため、クラフトビアバー用に数日早く樽詰めされた
シンバシビター(別名:新橋関内ビター)のカスクコンディションバージョンと比べると、
よりシャープでスッキリとした印象を受ける。
尚、この非常にややこしいネーミングは突っ込みどころが必要だろうと、新橋ー関内を逆にし、
お互いを尊重するという意図があったのだが、その後の中途半端な議論の末、
ワケガワカラナクなり、関内店主てっちゃんが「新橋関内ビター」、サトウは「カンナイビター」と
してしまったため、お互いまあそれでいいか、となってしまった。
*追記 現在クラフトビアバーでは「新橋ビター」に正式名称決定とのこと。