4月30日深夜。二日間のURAドラを終え、帰宅したのは深夜の2時半だった。
ドライドックスタッフにとってのゴールデンウィークのスタート♪
一杯飲んで帰りたい衝動を抑え家路についた。翌朝9時半には上野駅集合だったからだ。。。
友人達と10時発スーパーひたちで茨城に向かう。
向かう先はご存知「木内酒造」。常陸野ネストビールの造り手である。
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行きの特急で朝から酒盛り?というわけではなく、今日これから造るビールの勉強をしているところ。
木内酒造はオリジナルビールを15リッターから造ることができる数少ない醸造所のひとつだ。
サトウはここで、今回が5回目のビール造りとなる。

いつも楽しく過ごしている友人達とGWの遊びを考えたとき、
皆の考えに「西」に向かうという選択肢はなかった。
スケジュール的に日帰りで行ける範囲で東側に向かおうと。
福島・会津若松に遊びに行くという意見も出たが、日帰りではもったいないということで断念。
茨城県那珂市にあるこの歴史ある造り酒屋に向かう案を挙げた。
とはいえ、非常に人気のあるこの「手造りビール工房」は、一ヵ月、二ヵ月前の予約が必須だ。
5月1日までは二週間しかなかったにも関わらず、問い合わせてみるとGW中はどの日も空いているという。
う〜ん、これが今の日本の元気のなさなのか、それとも風評被害の大きさなのか。。。
すぐに予約し、今回は総勢11人でこの歴史ある造り酒屋を訪れることにした。
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3月11日以降、様々な被災状況が流れてくる中でここ木内酒造の情報も耳に入っていた。
震度6強という強い地震により、日本酒など数百本の瓶詰め製品が破損、
梅酒800リッターがタンクから流出、その他設備や建物の損壊があった。
そんな中、地震翌日から一升瓶に井戸水を充填し、被災者へ配給するなどの活動をしていたという。
しかし、あまり表立たないが、大きな試練はその後だったようだ。
甚大な被害の東北に比べ、忘れられた被災地とも呼ばれる茨城。
水戸から最寄りの常陸鴻巣駅に向かう水郡線が復旧したのも地震から一ヵ月以上たってからだ。
そして、福島に比較的近いということから、放射能汚染という風評被害が起きている。
常陸野ネストビールの海外輸出割合は非常に高い。送り先の一つであるヨーロッパからは
このためストップがかかった。。。

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上野を出発してから、1時間45分。
笑いに包まれながらの車中で勉強という名の試飲(飲酒)もしっかり済ませた我々は無事に現地に到着。
常陸鴻巣駅からの道では、何件もの家の塀や瓦が崩れ落ちていた。地震の大きさを物語っていた。

まずは造るビールのスタイルやレシピなど、詳細を打ち合わせする。
今回は男女2チームに分かれ、2種類のビールを造った。

一つはフルーツなどを加えた、オリジナリティのあるビールを創ろう。
そしてもう一方はスタンダードな正統派ビールを。

さて我々が仕込んだビールとは?

つづく。。。