DOCK MASTER'S ROOM!

新橋DRY-DOCK サトウBlog(時々、KEEL'S BAR HOUSE出張)

Check out this Brewery!

Check out this Brewery! vol.5 : Coronado Brewing Co.

サトウ目線で送るブルワリー紹介。
今回は再びアメリカ西海岸・サンディエゴより。

Coronado Brewing Co.
-コロナドブルーイング-
http://www.coronadobrewingcompany.com/

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                                Shienna, CBC's brewhouse dog

昨年訪れたサンディエゴで最初に向かったのが、美しいコロナド島
にあるこのブルワリー。
そして、当時はまだ日本への輸入もなく、まさに未知のビール。
とはいえ、ナガノトレーディング Andrewの紹介もあり、
気軽にひとり、ブリューレストランに入った。
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土曜日の夜という事もあり、混み合った店内はやや暗めでとても雰囲気がよい。
といっても、オトナの雰囲気というよりは家族でも入れる温かい感じ。

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もちろん、この旅で初めて口にしたIPAもここの"Islander IPA"。
そして、オレンジハニーとピールを使ったウィートエールの"Orange Ave."
この二つはたちまちお気に入りになり、ぜひ日本でも飲めたらいいのに。。。
と思ったのだった。
そして、帰国するとすぐに日本への輸入が決まり、大喜びしたのを思い出す。
Andrewいわく、「サトウサンがブルワリーを訪れてくれたことがコロナドの人たちの心を動かし、
日本への輸出に繋がった。」
なんて言ってくれている。
まあ、ホントか嘘か、大げさなのだろうけど、ちょっと鼻が高かったりして。。。

最近では Islander IPAが、National IPA Championships 2010 でベスト4の快進撃。
準々決勝でStone IPAを破ってのことだ。スゴイ!

ビールに対する印象はどれも完成度が高いということ。
本日用意する三種類もどれも相当人気アリ。

Islander IPA アイランダーIPA 7%ABV 65IBU's
バランスのとれた、かつホッピィなウェストコーストスタイルIPA
サトウのお気に入りIPA5本の指に入ります!


Idiot Double IPA イディオット ダブルIPA 8.5%ABV 85IBU's
ダブルIPAのイディオットはホッピィでありながら、
フルボディでアルコール感もしっかり。
Idiotとは「アホ・バカ・マヌケ」という意味。
ツイツイ進んでしまうビールなので、どんな「インテリ」も
「まぬけ」になる…という意味を込めているとのこと。
さあ、皆さんもIdiotになろう!

 Orange Ave. Wit オレンジアヴ. 5.2%ABV
 前出のオレンジフレーバーウィート。
小麦、オレンジピール(皮)、オレンジの花の蜂蜜、そしてコリアンダーのフルーティでスパイシーな香り。
爽やかな酸味もあり、この季節にオススメ!

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Check out this Brewery! vol.4 : ハーヴェスト・ムーン(舞浜)

舞浜といえばディズニー!
でもTDLってお酒飲めないしー。。。とか言っちゃってる人は、
イクスピアリに行かなければならない。

そこには日本でもトップクラスのクラフトビール醸造所があるのだから。

 ハーヴェスト・ムーン
http://www.ikspiari.co.jp/harvestmoon/lineup.html

なんと7/7で10周年!
おめでとうございます!!

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仲良くさせていただいてる女性ブルワー、園田智子氏が
引っ張るハーヴェストムーンは、
まさに日本のクラフトビール界の人気ブルワリー。
5種類のレギュラービールと季節ごとのシーズンビール多数という
ラインナップの多さはとても魅力的で飽きさせない。

ここのシュバルツ(ドイツ語で"黒"の意)は秀逸で、
個人的には「日本一の黒」と呼ぶほど好き。
コーヒーのようなロースト香、モルトの甘みとホップの苦味を
中心としたなめらかな味わいはホントたまらない。

園田氏いわく、チェコのウ・フレクーのイメージが反映されている
とのこと。以前にもこのブログに登場したウ・フレクーは、
プラハにある最も古いビアホールで、併設の醸造設備で造られる
ビールは、アルコール8%の伝統のダークラガー。

「濃くて、しっかりした味わいなのに何杯でもいけちゃう!」

そんな黒ラガーを造りたかったという。
そのほか、安定した美味さのピルスナー、イギリス産にこだわった
ペールエール、アメリカンホップが爽やかなブラウンエール、
そして次に挙げる季節ものも見逃せない。
ジュースを使ったフルーツエールは飲みやすく人気も高い。
赤ブドウ、ゆず、グレープフルーツ、すもも。。。などなど。
これらのビール達が獲得した受賞歴は数えられないほどだ。

そんなブルワリーから、今回ドライドックに届いたのはこちら。
ぜひ飲み逃しなく!!

ハーヴェストムーン ペールエール
エール特有のブドウのようなエステル香が素晴らしく、
麦芽の甘みとハーブのような香りのホップはイギリス産とのこと。
スルスルと飲めるクリアなテイストのペールエール。

ハーヴェストムーン インペリアルピルスナー
イクスピアリ10周年記念のアルコール&苦味高めピルスナー。
今年5月の仕込みイベントでは、藤原ヒロユキさんや
ラ・カシェットの樋口さんらとともに、
ホップ投入式に参加。思い入れのあるビールがいよいよ到着!
ニガニガらしい。(by 智ねえさん)

Check out this Brewery! vol.3 : Stone Brewing Co.

今回は三回目にして、とうとう(というか、ようやく)、
訪れた事のあるこのブルワリー。

Stone Brewing Co. -ストーン ブルーイング-
http://www.stonebrew.com/
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アメリカ西海岸 ブルワリー巡り vol.2 で書いたのは、
もう1年も前の事になる。
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この人気ブルワリーが造るビールを日本で飲むことは
ほんの数年前まで考える事ができなかった。
もちろんお土産で持ってきたり、並行輸入で持ち込まれるもの
はあったが、本当のテイストをキープするためには
しっかりとした冷蔵が欠かせない。
CEOであるグレッグが日本への輸入を拒んでいた。
品質が保証できないのがおもな理由だ。
それを何年も粘り、口説き落としたのがインポーターである
ナガノトレーディングのAndrewというわけだ。
(彼に感謝を!)

そして、元ヤッホーブルーイングの石井トシさんが
ここに勤めていたことも有名な話し。
よなよなエールを育て上げたトシさんのルーツはもちろん
このストーンにあるといっていいだろう。
(彼は現在、アメリカで自らのブルワリーを立ち上げるべく、
動いている模様。楽しみでならない!)

さて、ちょっと不気味なガーゴイルをモチーフにした
ここのロゴからは、いわゆる王道のバドやクアーズを小馬鹿に
したようなフレーズが。。。

Fizzy Yellow Beer is for wussies.
(炭酸ピリピリの黄色いビールなんて腰抜けのためのもんだ)
                                          Arrogant Bastard Ale

だって。
嗜好品であるビールの世界で、あまり他のことを悪く言うのは
好きではないが、ここまでひねくれてたら、まあいいか。。。

そんなブルワリーをみんなとても愛している。

ブルワリー併設のオーガニックレストランには
素晴らしい雰囲気の中庭があり、
家族連れもビアマニアも楽しめる非常に興味深いイベントが
目白押し。たくさんの人が訪れる。
そして、クラフトビール業界全体を盛り上げるべく、
各地からクラフトビールを取り寄せるディストリビューター
(卸業者)としても大活躍をしているのだ。

さすがだ。。。

ドライドックでは、今日からストーンのビールをドラフトで!
ruination

Ruination IPA ルイネーション 7.7%ABV 100+IBU's
"Liquid poem to the glory of the hop"
(ホップを賛美するための液体の詩)
と書かれたこのビールは「ruination=破滅」と名づけられた
インディアペールエール。
強烈なホップの存在感はコロンバスとセンテニアルによる。
グレープフルーツのような強い柑橘香とソーヴィニヨンブラン
(ワイン用白ぶどうの一種)のような草っぽい香り。
まあ、いまさらあまり説明することもないか。

Cali - Belgique IPA カリ-ベルジーク 6.9%ABV 77IBU's
最近ではだいぶ定着した感のあるベルジャンIPA。
その先駆けとも言えるのがこれ。カリフォルニアスタイルIPAが
ベルギーの影響を受けた!という発想。
通常のIPAをベルジャンイーストで発酵させ、よりふくよかな
フルーティさをもたせた逸品。チヌークでドライホップ。
ドライドックには初登場!

Arrogant Bastard Ale アロガントバスタード 7.2%ABV IBU's CLASSIFIED
Fizzy Yellow Beer is for wussies.(笑)

Check out this Brewery! vol.2 : BrewDog

いい意味でとってもクレイジーだ。
斬新なアイディアのアメリカンクラフトビールのイメージと
ちょっと頑なスコットランドのイメージを少々。

BrewDog -ブリュードッグ-
http://www.brewdog.com/index.php
名称未設定
日本において、このブルワリーが注目を浴びたのは、
2年ほど前のこと。
スコッチウィスキーでもいわゆるシングルモルトと
言われるような個性的なフレーバーのウィスキー空樽に
ビールを詰め込んで熟成させるという独特の製法が、

「なんだこいつら?」

という鮮烈な印象を与える。
特に強くピートを炊き込むアードベックやボウモア、カリラなど
スコットランドの西に浮かぶアイラ島のスモーキーな
ウィスキーカスク(樽)で寝かせたスタウトなどは、
見事にスモーキーフレーバーがビールに移り、
とてもおもしろい個性的な一つのスタイルとして
認められた。

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一般的なヨーロッパのビール造りとは一線を画す。
伝統を重んじ、本当の意味での"地"ビールを造り続ける
これまでの古き良きやり方とは全くを逆をいくようなスタイル。
若くて、パンクなアメリカのクラフトブルワーのようでもある。
でも何か違う。。。それが血?伝統?

では、彼らの作品をちょっとだけ紹介しよう。

Tactical Nuclear Penguin
アイスクリーム工場でビールの水分だけを凍らし、
凍らないエキス分を濾過、アルコールを32度まで高めたスタウト。


Atlantic IPA
かつて、インドまでの長い航海をしていたIPA -India Pale Ale-。
それはどんな味だったのか?
再現しようと、樽に入れ、荒波に揉まれる Real IPA。


ここ最近になって、イギリス国内外からの注目度も生産量も
うなぎ上りだ。
どんどん色々なことにチャレンジする精神と奇抜な発想で
いま世界で一番勢いのあるクラフトブルワリーと言っても
いいかもしれない。


そんなステキなブルワリーのインペリアルIPAが樽で届きました。

Hardcore IPA -ハードコア- 9.2%ABV 150IBU's
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先日のBEERFEST ASIA 2010
ストロングエール/ラガー部門の金賞に輝いた
苦味値150のクレイジーIPA!スーパードライの約10倍?

あとオススメなのは、

Tokyo* -トーキョースター- 18.2%ABV 90IBU's
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クランベリーとジャスミンを加えた超ハイアルコール(ビールにおいて)
なスタウト(?)。紹興酒や濃いめのシェリーのような
芳醇で濃厚な味わい。
330mlビンを一人で飲むのは相当気合いが必要なので
2-3人でシェアを!

Check out this Brewery! vol.1 : Great Divide Brewing Co.

コロラド州デンバーにあるこのブルワリーは
マイクロのなかでもそこそこに大きく、とてもセンスのよい、
いいマーケティングをしている。

Great Divide Brewing Co.
-グレートディバイド ブルーイング-
http://www.greatdivide.com/
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このクールなウェブサイトからもたくさんのスタイルの
ビールを造り、
かつ、その一つひとつをブランドとして大事に育てている
ことが伺える。
「タイタン」や「ヘラクレス」、「イエティ」など
世界のヒーローや怪物(?)を名付けられたシリーズの中には、
「サムライ」も登場!ライスを使った爽やかなテイストだ。

ワールドビアカップで賞を総取りしたり、世界のベストブルワーで
ここのブルワーが上位に入ったりということは
どこかのウェブサイトやブログに任せる事にして、
ここでは、裏話をちょっとだけご紹介。

僕がここのブルワリーをすごいと思ったのは、
些細だけど、なかなかできないことだ。
倉庫に検品の手伝いに行ったときの話しである。
ここのビール樽や瓶だけは非常に整然としている事に驚いた。
すべての樽にはプレゼント用ブルワリーロゴのステッカーが
挟み込まれており、
我々がわかりやすいように入荷数を書いたメモが大きく貼られ、
酵母が沈殿するビールはご丁寧に逆さまに積まれている。
こんなことができる(アメリカの)ブルワリーなんて
そう多くはない、ましてや海を越えた遠い地の誰かもわからぬ
人たちに対する気遣い。。。そしてビールに対する愛情。

とてもステキな人たちに間違いない。

テイストは非常にやわらかいマイルドな印象。
モルトの味わいを大切にするそのスタイルはホップ全開の
西海岸とは一線を画す。
かといって、IPAはもちろん苦いし、ダブルIPAだって造ってる。

そんな味わいを比べるべく、今日からドライドックには
3種類のグレードディバイドonドラフトを用意。
樽詰めのフレッシュな味わいを楽しめます!

TITAN IPA -タイタン- 7.1%ABV 60IBU's
ホップヘッドのためのIPAとは言えない。
が、間違いなく美味いIPAと言える。
モルトのリッチな味わいを堪能でき、かつ60という苦味値は
決して低くない。この見事なバランスを楽しみたい。

HERCULES DOUBLE IPA -ヘラクレス- 10%ABV 85IBU's
タイタンの延長上にあるようなダブルIPA。
さらにモルトの甘味やナッティさを強調したつくり。
そして、そこにはヘラクレスのような力強いホップのパワーが
乗っかり、アグレッシブに攻めてくる。

COLETTE Farmhouse Ale -コレット- 7.3%ABV
独特の爽やかな酸味が持ち味のセゾンスタイル。
ウィート(小麦)やライスを
加えたドライな後味はこの季節に向いている。
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次回のブルワリー巡りの旅は、コロラドかな♪
Dry Dock Brewing Co. (ドライドックブルーイング)もあるしね。

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Profile
佐藤 裕介
◆ 札幌西高校卒
◆ 武蔵工業大学 工学部卒
モルトウィスキーが好きで
卒業旅行は単身イギリス.
レンタカーでスコットランド
14の蒸溜所へ!
◆KEEL'S BARチーフバーテンダ
フレッシュフルーツのカクテル
創りに傾倒!一方でビール注ぎの
おもしろさに目覚める.
◆新橋DRY-DOCK初代ドック長
イギリス, アイルランド
オランダ, ベルギー, ドイツ,
チェコ, アメリカを巡り
各国ビール文化を体験.
フレキシブルなビール注ぎを
目指す!

【店舗情報】
新橋DRY-DOCK
(しんばしドライドック)
〒105-0004
東京都港区新橋3-25-10(JR下)
TEL/FAX 03-5777-4755
<営業時間>
月〜金 17:00〜24:30
  土 17:00〜22:00
(土曜はフードが少ない)
<定休日>
日曜、祝日、第3土曜日

日本一美味いアサヒスーパードライを目指して「KEEL'S BAR」から進化!
隅田川ブルーイングを中心に全国から届くクラフトビールをはじめ、世界のドラフトビール、そして様々なボトルビールをお楽しみください!
2007.6.18 Open

DRY-DOCK...「乾ドック」
水のある状態で船を入渠して、海水を抜き修理するという、いわば船の休憩所。
「KEEL'S BAR号」は3年10ヵ月の第一次航海を終え、我が「DRY-DOCK」に入渠。その後、2010年に「KEEL'S BAR HOUSE」として、新たな航海を始めるべく、出渠した。
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