DOCK MASTER'S ROOM!

新橋DRY-DOCK サトウBlog(時々、KEEL'S BAR HOUSE出張)

Birra Trip in Rome '11

ローマ旅行記 vol.9「続・ローマの食」

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量り売りのピザ屋。B4:20から歩いて15分くらいのところにある。
ビール専用の冷蔵庫があり、そこからビールを選んで絶品ピザといっしょにいただける。
ここでは、例のレヴキャット×ミッケラーのクリームエールをチョイス。
選んでから釜で焼き上げる本格的ピザはアレックスオススメの店だけあって、本当にうまい!
かつてから量り売りのピザ屋はあったものの、最近では、小さいながら原料や製法に
こだわった本格派の店が増えてきているという。

その隣りのレストランにも訪れた。
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このときだけはワインを。。。
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牛テールの煮込みはぷるぷる。
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リコッタチーズとチョコのパイ。おなかいつぱい。

トレンドというものはあまり調べられなかったが、初めてのローマで伝統的な料理を
楽しむことができた。

つづく。。。

ローマ旅行記 vol.8 「ローマの食」

この旅では美味しいものをたくさん食べた。さすがイタリア!さすがローマ!

Brasserie 4:20はブラッセリーと名乗るだけあって、料理も充実している。
メニューはビール好きにはとても魅力的。とくに各種ビールをソースに加えてアクセントを
つけているものは、つい頼みたくなった。
Twitterで書いた初日のつぶやきをみると、さっそく牛タルタルにかけられたオリーブオイルに
ホップ(アマリロ)がつけてあることを思い出す。
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そして、モルトエキストラクトを煮詰めて作ったソースのチーズケーキに
ベルジャントリペルがよく合った。
(そうだ。この夜はカメラをアレックスのうちに忘れてきたのだった。。。)

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タコは柔らかく茹でてあり、ランビックのソース。

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チーズソースのショートパスタにはベルジャントリペルを加えてソースにしていた。

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魚介とクリームソースのラザニアは、ドイツのヴァイスビールをソースに。

毎朝食べたパニーニはカプチーノと。そしてエスプレッソで締めるのがクセになってしまった。
もともとコーヒーがなくては生きていけないほどのカフェイン中毒だが、ローマ人のマネをして、
クイクイ飲んでたら、一気にエスプレッソにハマってしまったのだった。
エスプレッソマシン購入間近。。。
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つづく。。。

ローマ旅行記 vol.7 「みかんランビック」仕込み in ローマ

Mikan Lambic - みかんランビックの仕込みは二日に分けて行った。
非常に大事なポイントはどのランビック原酒を使うかということだ。先日紹介した通り、
ここには幾つかの醸造所から仕入れたランビック原酒を様々な樽で寝かせている。
ここからは城山ブルワリー・川添氏も合流することになった。
昨年9月の横浜ビアフェスでアレックスのドライホップランビックに感銘を受けた彼女は、
ドライドックを訪れた際、今回の旅にぜひとも参加したいと申し出てきたのだ。
祖父が鹿児島のこみかん農家だという。そして、そのこみかんを使用したホワイトエールで名高い
城山ブルワリーのスタッフが加わってくれることはとても心強かった。

初日。
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アレックスが6種の原酒をチョイス。テイスティングを始めた。

1, ジラルダン6ヵ月原酒 バーボン樽 6ヵ月
2, ジラルダン6ヵ月原酒 ラフロイグ'99 樽6ヵ月
3, ブーン1年原酒 ピニュー樽 4ヵ月
4, ブーン2年原酒 オクタム(スコッチウィスキー)樽 4ヵ月
5, ブーン1年原酒 マルティニーク産ラム樽 4ヵ月
6,ブーン2年原酒 フランス産白ワイン樽 4ヵ月

鹿児島産の桜島こみかんスパイス(皮のドライパウダー)を加える特殊なランビックビール造りである。
実際にパウダーをふってみて、香りとの相性を比べながらチョイスした。
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あーだこーだの議論の末、投票を経て、原酒としてチョイスされたのはフレンチホワイトワインの樽で
4ヵ月熟成中のブーン2年ものとなった。
個性的な他の原酒に比べ、みかんフレーバーが加わった時に、シンプルにランビックを
感じることができた。

二日目。
作業はいたって単純だ。
樽から原酒を3リッターほど取り出し、こみかんのパウダーを加え、樽に戻す。
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水でじゃぶじゃぶと洗っただけの、あまり感心しないサニテーションを施し、
ランビックをバケツにそそぐアレックス。
まあ、おそらく全てのランビック醸造所がこんな感じだろう。コバエだってたいして気にしない。
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その際、アレックスの判断で5%程度、ほかのランビックを加えた。これまた貴重であろうものだ。
こちらはケグ(ステンレス樽)に詰めてあった。
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アルコール9.9%もある3年熟成もの。ひそかに味見したが、コクのあるランビックという感じ。
深い味わいは本当に美味しかった。
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さあ、完成!
正直なところ味はどうなるかわからないが、半年ほどの熟成を経て東京に届くはずだ。

皆で手をあわせて祈った。
「美味しくできあがりますように!」と。

ローマ旅行記 続続・番外編「ローマを撮る」

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                                                   @Rome and Vatican

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                                     @Brasserie 4:20

ローマ旅行記 vol.6 「Impex Beer 倉庫にて」

Revelation Cat Craft Brewing (以下、レヴキャット) はアレックスのビールブランドだが、
実は彼、まだブルワリーを持っていない。
イングランドのガッズ(GADDS')、オランダのデ・モーレン(De Molen)で
レヴキャットレーベルのビールを造ったり、
デンマークのミッケラー(Mikkeller)とコラボレして、斬新なビールを世に送り出している。

IMPEX BEER -インペックスビア-
http://www.impexbeer.com/
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そんな彼は、IMPEX BEERという名でディストリビューターとしても活躍。
写真の旧ワイン倉庫をビール倉庫にしてしまった。P1288133
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そして、倉庫のこの部分は新たにブルワリーとして動き出すことになっている。
それもカリフォルニアの人気ブルワリー、ポートブルーイングと共同出資で立ち上げるとのこと。
名前はまだ決まっていないが、なんとも期待せずにはいられないビッグプロジェクトだ!
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奥には、たくさんのヴィンテージランビックやスタウトが (カビだらけで) 眠るビール洞窟が。。。
安定的な温度と湿度はセラーとして最適。
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さらにもう一つ、注目すべきエリアが今回の目的であるランビックを管理する貯蔵庫。
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こちらはしっかり空調が管理されており、25ほどの木樽が並んでいる。
しかし、通常のランビック醸造所と違うのは、様々な種類の樽があることだろう。
例えば、スコッチシングルモルトの中でもピーティでスモーキーなラフロイグの空樽で寝かせている
ランビックがあったり、フランスの白ワインやピニュー(フォーティファイドワインの一種・甘口)、
スペインのシェリー、マルティニークのラムやアメリカのバーボン樽が並んでいる。
ちなみにラフロイグの空樽は元々バーボン樽だから、バーボン→ラフロイグ→ランビックと
樽を使い回すことになる。

スコットランドを巡ると、このように様々な酒樽を使い、そのフレーバーをウィスキーにつける
カスクマネージメントをしている蒸留所やボトラーズは少なくない。
しかし、ビールの世界、特にランビックの世界ではとても斬新だ。

さあ、いよいよこの中から原酒を選別・ブレンドし、桜島こみかんの皮パウダーを
漬け込むことになる。

つづく。。。

ローマ旅行記 vol.5「ランビック先生」

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マリーノから戻ると、Brasserie 4:20は最も忙しい週末の夜を迎えていた。
このパワーには圧倒される。これが本当にワインの国か!?
このあと、さらに店内はごった返し、立っているスペースすらなくなったので、
GADDS'のエディ夫妻と三人で屋上の寒空テラスに移動した。
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ブルワーとの対話は日本であろうが、外国であろうが、いつもとても興味深く、そして楽しい。

「大事なことは美味しいビール造ることだよ。そしたらみんながハッピーになるでしょ?」
by エディ

彼らは『明日もローマを観光するから』とホテルに戻っていった。
カウンターに降りていくと、アレックスが新たに一人のビアギークを紹介してくれた。
なんでもホームブルワー(家で自家醸造をしている人)ならぬホームブレンダーだという。
ホームブレンダーって?
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(どちらかというとピンが女性にあっている。。。が手前がウリ氏)

要は、ランビックを樽ごと色々と買ってきて、自分でブレンドして楽しむ方だそうな。
かなりマニアックなこのドイツ人・ウリは、アレックスに会いにローマまで遊びに来ていた。
アレックスも一目置いているこのランビック先生は、最近まであった12のランビック醸造所
の原酒を全てブレンドしてボトリングしてしまうようなちょっとクレイジーなヒト。
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Calvados Barrel Aged Lambic from Boon 2yo
カルヴァドス(りんごのブランデー)バレル(樽)熟成のBoonランビック二年もの。

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3 fonteinen Oude Geuze 2008
ドゥリーフォンテネン・オードグーズ 2008年

貴重なランビックをたくさん楽しみながら、
いよいよ始まる桜島こみかんランビックの仕込みに向けて、アドバイスをもらった。

ちなみに彼は私のことを「カミカゼ、カミカゼ!」と呼んでいた。。。

つづく。。。

ローマ旅行記 vol.4「麦酒国際交流」

ローマに降り立った翌日。
この週末、実はアレックスはイタリア最大級のビアフェスを主催することになっていた。
会場側との契約で、1ヵ月前までのキャンセル条項があったらしく、まさかのキャンセル。。。ローマ市長が使うとかなんとからしい。OMG!
フェスはキャンセルになったけど、パーティをしよう!と。
(ちなみに、このフェスには常陸野ネストとベアードが参加予定だった)P1226818

というわけで、この日はイングランド・ケントからGadds' Ramsgate Breweryのエディ夫妻を始め、
ベルギーからAdelardusのBrouwerij Kerkom(アデラルデュス ケルコム醸造所)の方々、
そして、アレックスが代表を務めるIMPEX BEERのスタッフ、ブルワーなど
彼の友人たちが続々とBrasserie 4:20 に集まってきた。

一杯飲んだところで外へ。

なんと!でっかいバスをチャーターしているアレックスくん。
さすがです。
30分くらいバスに揺られ、ローマ近郊のマリーノという町に着くと、
小さなビアショップに皆で入り込んでいく。

Beer Shop EBRIUS
http://www.ratebeer.com/Place/state/city/ebrius/15790.htm
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最近、この小さな町にできた、小さなビール専門酒屋さん。若い人たちががんばってる。
彼らの熱い想いを聞きながら、GADDS' のエールを飲む。アンバー〜ダークカラーに
近いビターエール。

ここのスタッフも合流して、すぐお隣のリストランテへ移動。
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テーブルに着くと、すぐに用意されるワイン。
誰も手をつけない。。。とすると間もなく、先ほどのGADDS'の樽が運び込まれ、
イギリスのエールと伝統的なローマ料理をいっしょに楽しむという
ちょっと不思議な体験をすることになった。
もちらん食通の彼らが選んだ飲み物。相性バツグンなのは言うまでもない。
しっかりした味付けの料理にもすんなりなじむやわらかいロースト感。
フルーティ過ぎず、甘過ぎず、ほのかなビターネス。

この旅で一番食べた夜。ちょっと食べ過ぎたのは、
ここの料理が本当に美味しかったからだけではないだろう。

まもなく、料理が食べ終わるころには樽はからっぽになり、店を出た。
イタリアのファミリーを思わすあたたかい雰囲気と笑い声が絶えないステキなビアディナーだった。

そして、このあとローマに戻り、宴はまだつづく。。。

ローマ旅行記 番外編「南仏ニース」

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                                                                 22nd Jan. 2011 @Nice

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                                                     23rd Jan. 2011 @Saint-Paul de Vence

ローマ旅行記 vol.3「Brasserie 4:20 ②」

Brasserie 4:20  ブラッセリー・フォートゥウェンティー
http://www.impexbeer.com/index.php?option=com_content&view=article&id=60&Itemid=75
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ワインの国にある、こんなスゴイビール屋には、どんな層のお客さんが来ているのか。
ざっと見回したときに目につくのは、二十代の男女だ。
音楽や雰囲気もあるのだろうが、ビールをとてもクールで楽しいものとして、
若者に伝えているアレックスの功績は大きい。
そういった若い層から40歳くらいまでがメインの客層と言えるだろう。
おしゃべり好きのイタリア人(というかローマっ子たち)の楽しそうな話し声で
盛り上がるのは、22時を過ぎたあたりから。
夕食の時間は日本よりだいぶ遅いようで、この店のピークは23時くらいだった。
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このメインのフロアに7〜80名ほどの客がビールを飲んでいる。ここにワインは存在しない。
そして、奥に扉があり、その先にある階段を進むと屋根付きの広い屋上が広がっている。
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東京なみに寒いにも関わらず、この大きなスペースにも幾つかのテーブルが並び、
空いている席はないのだ。ほとんどの若者はビール片手に立っている。
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6本のタップとBBQスペースで、ビールとフードを提供する。
1Fとはまた違ったラインナップなのが面白い。
週末ともなると、このフロアでもまた7〜80人近い客で溢れかえる。
ん〜、すごい。
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さて、このフォートゥウェンティって何なのか?
表向きはクローズする時間だと言ってるようだが、由来はカリフォルニアの警察が使うコードだそう。
まあ、ここに書くのが適切かわからないので、グーグル先生に聞くか、
ドライドックでサトウに聞いてみてほしい。

つづく。。。

ローマ旅行記 vol.2「Brasserie 4:20 ①」

イタリアの酒事情を考えたとき、当然のようにワインを想像するだろう。
もちろんそれは間違いない。
ただ、シングルモルトスコッチウィスキーにおいては、例えばマッカランがイタリア向けの
オフィシャルレーベルを出していたし、イタリアのボトラーズ業者も存在する。
やはりイタリアの人は陽気で、本当におしゃべりで、かつ好奇心旺盛なのかな。

『そんな彼らにビールが合わないわけがない!』

そう思わせてくれたのが、この素晴らしいBeer Placeだ。

Brasserie 4:20  ブラッセリー・フォートゥウェンティー
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旧倉庫を改装して作ったという空間はやや暗く、壁は青い照明が照らされている。
ミステリアスな雰囲気とでもいおうか。
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そして、すぐに目を見張るのはシルバーに輝くタップとその奥に並ぶハンドポンプだ。
通常のガス圧しタップ(ビールを注ぐ蛇口) は珍しく上から吊るされているタイプ。これが15本ほど。
そして、圧巻のハンドポンプが12本!これらを目の前に飲めるカウンターは特等席だ。
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ビールはバランスよく各国のクラフトを揃えている。
イギリスからビター、ESB、ポーターやオールドエール、ドイツからピルスにヴァイス、ベルギーの
ブロンドエールやトリプル,ランビックなど。。。択べない。
そして、オランダのDe MolenやデンマークのMikkeler、アメリカのStoneといったものも含め、
伝統的なスタイルから気鋭の新スタイルまで幅広いラインナップを誇る。
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こんな素晴らしいビール空間で、ローマに滞在した8泊中7回も入り浸ることになる。
そして、早くまた訪れたい。。。そう思わされてしまう。そんな場所なのである。

つづく。。。
Twitter
Profile
佐藤 裕介
◆ 札幌西高校卒
◆ 武蔵工業大学 工学部卒
モルトウィスキーが好きで
卒業旅行は単身イギリス.
レンタカーでスコットランド
14の蒸溜所へ!
◆KEEL'S BARチーフバーテンダ
フレッシュフルーツのカクテル
創りに傾倒!一方でビール注ぎの
おもしろさに目覚める.
◆新橋DRY-DOCK初代ドック長
イギリス, アイルランド
オランダ, ベルギー, ドイツ,
チェコ, アメリカを巡り
各国ビール文化を体験.
フレキシブルなビール注ぎを
目指す!

【店舗情報】
新橋DRY-DOCK
(しんばしドライドック)
〒105-0004
東京都港区新橋3-25-10(JR下)
TEL/FAX 03-5777-4755
<営業時間>
月〜金 17:00〜24:30
  土 17:00〜22:00
(土曜はフードが少ない)
<定休日>
日曜、祝日、第3土曜日

日本一美味いアサヒスーパードライを目指して「KEEL'S BAR」から進化!
隅田川ブルーイングを中心に全国から届くクラフトビールをはじめ、世界のドラフトビール、そして様々なボトルビールをお楽しみください!
2007.6.18 Open

DRY-DOCK...「乾ドック」
水のある状態で船を入渠して、海水を抜き修理するという、いわば船の休憩所。
「KEEL'S BAR号」は3年10ヵ月の第一次航海を終え、我が「DRY-DOCK」に入渠。その後、2010年に「KEEL'S BAR HOUSE」として、新たな航海を始めるべく、出渠した。
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